日本時間の2023年11月7日早朝に、OpenAI DevDayが開催され、OpenAIの提供するサービスに関するアップデートが発表されました。その内容をまとめます。
発表された主要な内容まとめ
- 新しいGPT-4 Turboモデル
- アシスタントAPI
- APIにおけるマルチモーダル機能
- 著作権シールド
新しいGPT-4 Turboモデル
今回発表された新モデルのGPT-4 Turboの主要な特徴は、以下の通りです:
- プロンプトで300ページ以上のテキストが考慮可能に
- 2023年4月までの新しい情報が利用可能に
- GPT-4と比べて入力トークンの価格が1/3、出力トークンの価格が1/2に
その他に、以下の機能のアップデートが発表されました
Function callingのアップデート
複数の関数呼び出しが可能になるなど、より柔軟なコントロールが可能になります。また、関数呼び出しの精度も向上しています。
指示実行機能やJSONモードの改善
XMLなどの特定の構造で返答するような指示に対する精度が向上します。また、新しいJSONモードによりモデルが有効なJSONを応答することを保証します。
GPT-3.5 Turboのアップデート
GPT-4 Turboの発表に合わせて、GPT-3.5 Turboにもアップデートが加えられています。新しいGPT-3.5 Turboは、指示実行、JSONモード、並列関数呼び出しの改善がなされ、精度が向上します。
アシスタントAPI
新しいアシスタントAPIは、情報検索(Retrieval)とコードインタープリタなどの機能を提供しており、GPTモデルを使用した開発をよりスムーズにしてくれます。
APIにおけるマルチモーダル機能
GPT-4 Turbo with Vision
GPT-4 Turboは、画像を入力として受け取ることができるようになります。
DALL-E 3 API
DALL-E 3 APIを組み込んで、画像生成が可能になります。
Text-to-speech (TTS) API
TTS APIを組み込んで、テキストから人間の声のような音声を生成する事が可能になります。
著作権シールド
OpenAIのサービスを利用した結果として著作権侵害に関する訴訟が発生した場合に、OpenAIが介入してユーザーを守ることを発表しました。